「注文住宅を建てたい!」と考える方の多くの悩みが「建築にどれくらいの費用が掛かるのかな?」ということだと思います。
一条工務店で家づくりをした私も、家を建てる前は「お金のこと」で頭がいっぱいでした。
お金についての悩みをもっと細かく説明すると・・・
- 一条工務店で家を建てるとどれくらいの総費用がかかるのかな?
- 一条工務店で家づくりをすると何にどれくらいの費用がかかるのかな?
- 建物以外の面で他に必要な費用はないのかな?
特にこの3つが気になる部分でした。
ですので、契約前は「一条工務店で建てた方の総費用」について色々と検索しました。
今回は、当時の私と同じように「一条工務店で家を建てたい人」の参考にしてもらうべく、「2020年に北海道に建てた32.5坪のi-smartⅡの総費用」を紹介したいと思います。
※今回紹介する内容は我が家が一条工務店と契約した2019年3月時点での内容となります。平米単価や標準仕様外設備費用など、当時から金額が変わっているものも当然あるかと思いますので、参考までにご覧いただければと思います。
目次
一条工務店で建てた我が家の総費用は2,700万円。
結論から先に言いますと、北海道にi-smartⅡを建てた費用はおよそ「2,700万円」でした。
「具体的に何にいくらかかったの?」と気になる方もいるかと思います。
その前に、まずは我が家の簡単なスペックをまとめましたのでご覧ください!
建築場所 | 北海道で人口が一番多い都市 |
ハウスメーカー | 一条工務店 |
モデル | i-smartⅡ |
施工面積 | 107.24㎡(およそ32.5坪) |
間取り | 総2階建て・4LDK |
契約日 | 2019年3月 |
着手承諾日 | 2019年5月 |
竣工引渡日 | 2020年1月 |
とまあ、ざっくりこんな感じです。
間取りの方はといいますと・・・
客観的に見るとかなり平凡な作りの家のように感じますが、階段を家の中心に配置してプランを考えました。
もう一回家を建てるならもっと間取りは遊ぶかもしれけど、今の間取りも複雑すぎない構造で住みやすく気に入っているよ!
細かい仕様については、見積書の中身と合わせて触れていきます。
一条工務店での家づくりにかかる費用は5つ。詳しく解説します。
総費用がおよそ2,700万円となっていますが、この総費用は次の「5つの費用」に区別されて見積書が作成されます。
- 建物本体工事費用・・・施工面積×㎡単価
- 建築申請費用・その他業務諸費用・・・確認申請や長期優良住宅申請などの手続きにかかる費用
- 付帯工事費用・・・仮設工事、給排水工事、残土処理など
- 標準仕様外工事費用・・・オプションとよく呼ばれる設備の費用
- 消費税・・・新車が買える金額の消費税がかかるよ★
それでは見積書に記載される建物にかかる5つの費用について詳しく見ていきましょう!
建物本体工事費用
107.24×205,301円=22,016,479円(施工面積×単価)
一条工務店の見積書に記載される本体価格は平米(㎡)あたり単価で計算された金額が計上されます。
私が一条工務店を契約を結んだ2019年3月の時点での平米単価は205,301円でした。
坪単価に換算すると、1坪あたりおよそ「678,680円」となるね!
我が家を担当した一条工務店の営業担当者のお話だと、この本体費用の単価は地域や契約の時期によって変化するものとのことです。
さらに建築費用は年々(もしかするともっと短いスパンで)上昇傾向にあるとのことです。
ですので、ここで紹介した単価はあくまでも目安と捉えて頂ければと思います。
ここまでの総額:22,016,479円
建築申請費用
- 確認申請・長期優良住宅手続き費用・・・321,900円
- 住宅瑕疵担保責任保険法人検査確認書・・・45,000円
- 適合検査諸費用(フラット35の手続き費用)・・・50,000円
建築申請費用合計・・・416,900円
う~ん・・・。
家を建てるためには様々な申請にもお金をかけなきゃならないんだよね・・・。
これらの申請は建物を建てる時に必須となる行政手続きとなります。
また、我が家は一条ローン経由でフラット35を利用しておりますので、それに係る申請手続き費用もこちらに記載されています。
確認申請関係の書類を後から受け取ったときに、「ああこの書類は一般人では作りようがない」と感じたのを覚えてるよ・・・
申請にかかわる費用は仕方ない出費ですので、頭の片隅に入れておきましょう。
ここまでの総額:22,433,379円
付帯工事費用
- 仮設工事・・・350,000円
- 屋外給水設備工事・・・461,000円
- 屋外排水設備工事・・・245,600円
- 特別運搬費・・・144,000円
付帯工事費用合計・・・1,200,600円
付帯工事費用も、避けようがない費用群の一つです。
我が家で発生した4つの付帯工事をざっくりと説明すると・・・
- 仮設工事・・・足場や仮囲い、工事用電力、仮設トイレなどの設置など
- 屋外給水設備工事・・・公共の水道を敷地内に引き込む工事
- 屋外排水設備工事・・・敷地内の排水桝を公共の下水へ接続するなど
- 特別運搬費・・・残土処理がメイン
家の目の前公園なんだから公衆便所でええやろが!
・・・ということには当然なりません。
我が家の場合はオール電化ですが、ガスを使用する場合はガスの引込工事などが発生するのでしょうか。
特別運搬費については、建築予定地の土地の状態にもよるかと思います。
我が家の建設地はもともと勾配が強い(高低差1.2mほどあった)土地だったため、重機で土地を平らにするという工事が必要となり、その際に出た土の処理料金が計上されました。
※土地を平坦にする工事は外構業者に依頼したため、その他の工事費用(建物本体以外に係る工事費用)として見積書へ記載されます。
付帯工事も「施主が見積合わせして安い業者を選んで~」ということは現実的ではない(というか無理ですよね?やった人いたら教えて)ので、避けようがありません。
付帯工事は入居後のライフラインに関わるものが含まれているので、「たか!ふざけんな!」という気持ちをぐっとこらえましょう笑
ここまでの総額:23,633,979円
標準仕様外工事費用(オプション)
オプション22件 総額・・・1,644,800円
我が家はかなりオプションは控えめな家だと思います。まさに必要最低限という感じです。
我が家で採用された全22種類のオプションについては別の記事で紹介しています!
一条工務店i-smartⅡで建てた我が家の採用オプション一覧と総額の紹介
我が家は22種類のオプションを採用していますが、基礎改良工事などの「半強制オプション」を除くと17種類のオプションを希望して採用しています。
長く住むことを考えればもっとオプションを採用してもよかったかなと感じます・・・
ここまでの総額:25,278,779円
消費税
25,278,779円 × 8% = 2,022,302円 (高い!!!)
物を買う上で避けようがない消費税。私が一条工務店と契約した2019年当時は税率8%でしたが、現在は10%ですね。。。
我が家の建物だけにかかる消費税はおよそ200万円。。。たかい。。。
200万円があればできることってたくさんありますよね。200万円あれば新車で自動車も買えますし、うまい棒も20万本買えます。1日1本食べるとすると、およそ550年分です。
ということで、200万円という出費はかなりのダメージですが、悲しみをこらえながら支払いをしましょう。
ここまでの総額:27,301,081円
以上のように、我が家の建物にかかった合計費用はおよそ「2,700万円」です。
冒頭でも触れましたが、土地や外構費用など建物以外にもかかる費用があるため、家づくりにかかる実際の費用はもっと高額になります。
地域によっては土地の価格が高額で建物と同じくらいの出費になる場所もたくさんあると思います・・・。
なので、ここまで紹介した建物費用をまず参考にして・・・
- 建物でこれくらいの費用がかかるんだな
- 家づくりの予算は◯◯◯◯万円くらいで考えているから土地や外構はこれくらいお金がかけられるかな
このようにイメージを膨らませていただければ・・・と思います。
さて、ここまで建物にかかる費用に焦点を当てて費用の紹介をしました。
ですが、一条工務店の見積書には「建物以外の費用」が計上される場合があります。私の見積書にも「建物以外の費用」が計上されていました。
ですので、簡単に「建物以外の費用」についても紹介していきたいと思います。
見積書に記載される建物以外の3つの費用
さて、ここまでで「建物本体にかかる費用」について紹介しましたが、見積書には建物本体工事費用以外の項目についても記載されます。
その項目は大きく分けて・・・
- その他の工事費用・・・i-flatでの借入の対象になる工事の概算費用
- 借入金費用・・・i-flat利用時の借入手数料・事務料金
- 預かり金・・・契約時に支払った預り金80万円の支出内訳
つまり、一条工務店で契約した我が家の見積書は・・・
- 建物本体工事費用
- i-flat(フラット35)で借入可能な付帯工事費用
- i-flatの手数料
- 預り金
⇒この4つの項目で成り立っているといえます
追加で出てきました、「その他の工事費用」・「借入金費用」・「預かり金」についても詳しく見ていきましょう。
その他工事費用
一つ目がその他の工事費用です。
こちらは・・・
i-flatの借入に含めることができる工事費用
となります。
なぜこのような項目が見積書に記載されるかというと、一条工務店の関連会社である「一条ローン」が取り扱いをしているフラット35商品である、「i-flat」の借入審査の際にこの見積書が使用されるためです。
ちょっと説明が雑すぎるので、もう少し詳しく解説すると・・・
一条ローンのi-flatは建物本体工事以外にも・・・
- 火災保険料
- 土地購入費用
- 外構工事費用
- テレビアンテナ工事費用
- カーテン施工費用
などなど、様々な付帯工事をローンの中に組み込むことが可能です。
なので、ローンに組み込みたい費用についてはi-flatの借入審査の際に使用される見積書に明記されている必要があるため「その他の工事費用」として見積書に計上されているのです。
我が家の場合も、土地にかかる費用や外構費用などはi-flatの借入金に含めているので見積書にも概算金額が表記されているよ!
おそらく、ほかの金融機関から借入を行う場合でも見積書に借入対象とする付帯工事が記載されている必要があると思いますので、i-flat利用者に限らずローンを使って家を建てる方は記載される項目だと思います。
ちなみに、その他の工事費用は一条工務店以外の機関から正式な見積書をもらって金額が最終決定されるものばかりだと思います。(土地然り、外構然り)
ですので、見積書に記載の金額はあくまでも「概算金額」であるということを忘れないようにしましょう。
借入金費用
2つ目は借入金にかかる諸費用になります。
こちらもi-flat関係の項目になり、i-flatを利用してローンを組む際に必要な貸付手数料になります。
借入金額によって手数料は変わりますので、i-flatを利用した上で家を建てたいと考えている方はぜひ営業の方に確認してみてください。
もちろん、i-flatでの借入が強制な訳ではありませんので、色々な金融機関のローンを比べてみましょうね!
預り金
最後が預り金になります。
この預り金とは・・・
契約時に契約金として支払った100万円のうち、諸費用として使用される予定の80万円の内訳
このように説明することができます。
預り金については別の記事で詳しくまとめているよ!
一条工務店の預り金はいくら返金されるのか|預り金の使用内容や返金時期もあわせて解説します。
預り金のポイントは以下の通りです。
- 水道工事などの公共インフラ関係の工事や官公庁への申請費用に使われる
- 残金が出たら引き渡し後に返金される
- 預り金で諸費用が間に合わない場合はお金を追加で徴収される
多くの場合は残金が出るようで、私も少しですが残金が出て返金をうけました!
まとめ
今回は、「一条工務店のi-smartⅡで家を建てた我が家の総費用」を紹介しました。
我が家の建物の総費用は2700万円となりましたが、忘れてはいけないことが「家づくりは建物費用以外にも土地や外構費用など色々なことでお金がかかる」ということです。
土地や外構など、お金がかかる要素がたくさんあるのが家づくりですので「自分のイメージする予算と建物・土地・外構の費用のバランス感覚」がとても大事だと私は思います。
そのバランス感覚を持つために、「契約したいハウスメーカーの商品がどれくらいの値段で建つのか」を知ることはとても大切なことだと思います。
ぜひ、我が家の建物にかかった総費用を参考に家づくりの予算のイメージを膨らませてくださいね。