一条工務店で北海道に家を建てたさどぴよ(@sadopiyo9)です!
私の住む地域である北海道は、みなさんご存じの通り極寒の地域です。
そんな北海道で家づくりをするにあたって、私がハウスメーカー選びで注目したポイントの1つが「暖房設備は何か」ということです。
暖房設備にも注目しながらハウスメーカー選びをした結果、最終的には「全館床暖房」に惹かれ、「全館床暖房を標準搭載できる一条工務店」での家づくりを決断しました。
さて、今回の記事では、全館床暖房の家に1年間住んだ感想をもとに、「床暖房のメリットとデメリット」について解説します。
ぜひ「全館床暖房の家」に興味がある方は参考にしてくださいね。
※我が家で導入されている床暖房は「三菱電機ヒートポンプ式温水床暖房・エコヌクール」です。ですので、記事の内容も「三菱電気ヒートポンプ式温水床暖房・エコヌクール」を使用した感想となっています。
目次
床暖房のメリットとデメリット
北海道に住む私が「全館床暖房の家」に住んで感じたメリット・デメリットを簡単に下にまとめました。
メリット | デメリット |
---|---|
・家全体が常に暖かい | ・故障時の不安 |
・暖房器具がないため障害物が減る | ・室外機の騒音問題 |
・スイッチのオン・オフが基本不要 | ・温度を上げるのに時間がかかる |
まずはメリットから見ていきましょう!
床暖房のメリット
床暖房のメリットはこちらです。
- 家全体が常に暖かい
- 暖房器具がないため障害物が減る
- 日常的な暖房スイッチのオンオフの手間がない
早速、メリットについて見ていきましょう。
【床暖メリット①】家全体が常に暖かい
1つ目のメリットが「家の中隅々まで暖かい」ということです。
床暖房は床下から温めることによる輻射熱によって部屋を温める暖房器具です。
この特性上、足元からしっかりと部屋を温めることができるので、家の中隅々まで部屋を温めることができます。
また、私が家づくりを行った一条工務店ではリビングや寝室はもちろんのこと、玄関や浴室などにも床暖房を導入することが可能です。
北海道は真冬だとマイナス10度を下回ることもあるんだ!
そんな寒い日、外から帰ったときの玄関の暖かさが安心する瞬間の1つだね!
ただ、暖かいことは間違いありませんが、「外気に触れることが多い玄関」や「水回りである浴室」は他の部屋と比べるとやや肌寒さを感じます。
ですが、一定の温度を保ってくれていると考えれば、玄関や浴室の床暖房も我が家にとってはなくてはならない存在です。
というか、それ以外の空間が暖かすぎるんだと思う笑
これが1つ目の理由です。
玄関や浴室は若干肌寒さを感じる時もごく稀にあるけど、基本的には家中どこでも暖かい!
【床暖メリット②】暖房器具がないため障害物が減る
2つ目のメリットは「暖房器具がないため障害物が減る」ということです。
足をぶつけてしまったり、壁際のスペースをとってしまったりと何かと邪魔になってしまうのが暖房器具だと思います。
特に「ぶつかって怪我をしそう」ということは子育て世代にとっては気になるところではないでしょうか。
うちの妻も幼少期にパネルヒーターに頭をぶつけて傷が残っているみたい・・・
怪我をするリスクもあり部屋の中で場所をとってしまうパネルヒーターなどの暖房器具は一種の「障害物」といってもいいでしょう。
また、床暖房は床下の目に見えない所に設置されている暖房器具ということもあり、「空間の意匠性を損なわない」というところもメリットだと感じています。
例えば、床暖房以外の暖房器具として冷暖式のエアコンがあると思いますが、エアコンは存在感が強く空間の中で目立ってしまいがちな設備だと思います。
我が家のリビングにもエアコンがありますが・・・
やっぱり、存在感が・・・
というか我々のセンスが足りなかったのか・・・泣
そのような見た目の観点でいえば、床暖房は無条件で床下に敷設されるため見た目を損なわずに導入できます。
意匠性という面でも床暖房にはとてもよい効果があるのではないかと考えています。
これが2つ目のメリットです。
障害物となる暖房設備がないため、配置を考えたりする手間がなく部屋も広く見せることができる!
【床暖メリット③】スイッチをオンオフする手間がない
3つ目のメリットが「スイッチのON・OFFをする手間がない」ということです。
厳密にいうと、冬になったらスイッチオン・冬が終わったらスイッチオフという操作はあります。
あとは、日常的に暑ければ設定温度を下げ、逆に寒ければ温度を上げるという操作やタイマー運転の設定もするかと思います。
ですが、北海道の真冬を一条工務店の床暖房システムで乗り切った私の設定はというと・・・
- 三菱エコヌクール本体を自動2に設定
- CHOFUリモコンのタイマー運転は設定しない
- 運転開始直後はCHOFUリモコンを40度に設定
- 部屋の温度を見ながら少しずつ設定温度を下げる
- 室温が落ち着いたらCHOFUリモコンを28度前後に設定
- あとは24時間放置。暑ければ下げる。寒ければ上げる。
⇨北海道仕様な一条工務店の床暖房システム設定についてはコチラ
こんな感じです。伝えたいことは・・・
基本的に床暖房のスイッチを入れて室温が安定したあとは28度設定で放置するだけ!
床暖房は慣れてしまえば設定・操作が本当に楽ですし、そのような操作に手間がかからないということはメリットだと感じます。
ただ、手間がかからない分、24時間運転で放置するとなると心配なのが電気代だと思います。
電気代については、ほとんど節電を意識していない我が家の場合で一番高かった月で27,000円程度です。
⇨全館床暖房の家の1年間の電気代のまとめはコチラ
27,000円は電気使い過ぎだなと感じます・・・
ただ、この27,000円のうちほとんどが床暖房ではなくてエコキュート(ヒートポンプ式給湯器)が原因と考えています。
⇨電気代の請求が27,000円も来たからエコキュートの使い方を見直したら翌月××,×××円になった話はコチラ
節電のために細かく設定を変えて、試行錯誤する人だと操作が手間に感じることもあるかと思います。
ですが個人的には、電気代を気にして寒い思いをして生活するのは違うのではないかなと思っています。(節電するための努力は私自身ももっとするべきなんですけどね笑)
ということで、操作の手間の少なさは床暖房のメリットの一つだと考えます。
基本的には暖房シーズンに電源を入れるタイミングで初期設定をすれば細かな操作は不要!24時間運転が基本なので電源のオンオフの手間もない!
床暖房のデメリット
床暖房のメリットについて説明しましたが、次にデメリットに触れていきます。
床暖房のデメリットはこちらです。
- 故障時のメンテナンスが不安
- 室外機の騒音問題
- 温度を上げるのに時間がかかる
ということでそれぞれのデメリットについて詳しく見てみましょう。
【床暖デメリット①】故障時のメンテナンスが不安
1つ目のデメリットが「故障時のメンテナンスが不安」なところです。
どのような暖房設備でも故障はつきものですが、床下に敷設されている部分が多いだけに何かあったときの不安は少なからずあります。
一応、我が家で導入されている「三菱エコヌクール」の説明書には・・・
出典:三菱電機HP
床に何らかの負荷がかかるとパネルの故障の原因になるようです。このあたりは、説明書をしっかりと読んで使い方を理解すると安心して使えるかと思います。
⇨床暖房システム「三菱電機エコヌクール」の取扱説明書のポイントだけをまとめた記事はコチラ
今のところ床下で何かが故障するという気配はないけどね!
というか目に見えないから故障に気付けないんだけどね笑
しかし、万が一床下で何らかの故障が発生したときは、やはりフローリングを剥がして原因の調査や修理を実施するのだと思います。
メーカーのアフター保証内でできれば良いのですが、自費で修理となると機械だけでなくフローリングの工事も絡むので痛い出費になるのは想像できますね・・・。
ということで、将来的なメンテナンスの不安を感じるところです。
ちなみに、我が家の床暖房システムは入居後2回目の冬を迎えるタイミングで「スイッチを入れるとエラーが発生する」という事件が起きました。いわゆる初期不良というものですね。
こちらがその時の写真です。なぜこんな暗闇で撮ったかは謎ですが笑
やはり、機械なので故障はつきものだなと身をもって知った事件でした。
また、北海道に一条工務店のi-smartで家を建てようと考えている方は特に気をつけて欲しいのですが、北海道仕様の一条工務店は「網戸が標準」な代わりに「エアコンはオプション」となります。
ここで気をつけて欲しいことが、「北海道の夏は扇風機でやり過ごせる!」と考えてエアコンを設置しないことです。
我が家では床暖房の故障中、エアコンの暖房運転によって暖を取りました。
この経験で床暖房だけに依存する危険性についても考えさせられました。
床暖房に限らず、故障のリスクについては事前に理解しておく必要はありますね。
⇨床暖房の故障によって感じたことやメーカーの対応などについてまとめた記事はコチラ
これが1つ目のデメリットです。
床下で故障が発生した場合、大掛かりな修理が予想されることは念頭に入れましょう!また、機械に故障は付き物なので床暖房が故障した時の暖を取る術を確保しておくことも大事だと思います!
【床暖デメリット②】室外機からの騒音問題
2つ目のデメリットが「室外機から音が発生する」ということです。
我が家の場合、隣家の方から室外機の音がうるさいと実際にご指摘を受けていますので、音の問題についてはすでに実証されております。
もはや、入居後の引越し挨拶周りでバームクーヘンもって行った時に指摘されたもんな・・・
我が家の場合は、床暖房システム(エコヌクール)や給湯器(エコキュート)、エアコン(霧ヶ峰)の室外機が設置されています。
なぜこれらの設備に室外機が必要かというと、外気に含まれている熱を利用するヒートポンプ方式を使うためですね。
※今回はヒートポンプについては深く言及しません!参考リンクを貼っておきますので気になる方はご覧ください!
参考 ヒートポンプについてはコチラ三菱電機サイト床暖房の室外機ですが、こちらは夜間の動作量が特に多いように感じます。
理由として考えられるのは
- 電力が安い夜間にたくさん動くように設計されている
- もっとも外気温・室温ともに下がる夜間にもっとも動く
主にこの2つが理由だと考えています。これにより、夜間たくさん室外機が運転することにより、お隣にお住まいの方へ迷惑をかけていると思われます。
こちらの音の問題は設定を変えるだけでかなり改善されますし、電気の使用効率も改善されると思います。
設定については、我が家でも搭載されている「三菱電機・エコヌクール」の設定についてまとめた記事をぜひ参考にしてください!
⇨北海道使用な一条工務店の床暖房システムの設定についてはコチラ
以上のように、音の問題については設定の変更によって多少は改善する問題と言えます。
しかし、我が家のように騒音を指摘されるようなことも実際にありますので、1つのデメリットとしてあげさせていただきました。
室外機からはそれなりの運転音が発生します。特に深夜の時間帯に大きな音が発生して近隣のご迷惑にならないように設定をしましょう!
【床暖デメリット③】運転開始直後から部屋が温まるまで時間がかかる
3つめのデメリットが「運転開始直後から部屋が温まるまで時間がかかる」ことです。
床暖房は温風が出ないため、運転開始直後は「建物の躯体」が温まるまでは部屋の中が寒く感じます。
また、エアコンのように肌に感じられる温風も出ませんので、冷えた体に直接温風を当てて温めるという暖の取り方はできません。
田舎の実家ではよくストーブの前でゴロゴロしていたけど、床暖房だと温風に当たれるスポットはなくなるね!
床暖房の家で素早く部屋を温めるには・・・
寒さを感じたら床暖房をスイッチオン!
我が家の場合、タイマー自動2に設定
操作リモコンを40度(場合によってはマックス)にする
5度ずつ下げて25ど前後まで下げる
我が家の場合ではこのような方法をとっています。
詳しい方法については設定についてまとめた記事をご覧ください!
⇨北海道使用な一条工務店の床暖房システムの設定についてはコチラ
床暖房は温風が出ないため、すぐに温度上昇を実感することができないのが欠点ですが、一度部屋を暖めてしまえばほぼ無敵と言っても良い温かさです。
床暖房を運転し始めた最初だけは部屋が暖まるのに時間がかかるということだけは最低限覚えておきましょう。
これが3つめのデメリットです。
床暖房運転開始当初は、温風が出ない分急激な温度上昇を実感することができないが、温度が上がりきってしまえば無敵の暖かさ!
まとめ
今回は床暖房のメリットとデメリットについて解説しました。
冬の快適さを左右するものは間違いなく「暖房設備」です。
私は床暖房の家に住んでみて、「部屋の中すべてが暖かい」ことや「24時間常に暖かい」ということがとても気に入っています。
しかし、「長期的に使用したときのメンテナンス」については無視することができない部分ではあります。
床暖房の採用を考えている方は、今回紹介したメリット・デメリットを踏まえてじっくりと床暖房について検討してみてくださいね!